結婚式にフィルムで写真を撮る。
デジカメが当たり前の時代にフィルムで撮るなんて。
撮り直しがきかない結婚式に。
日常の1コマも撮り直しは出来ないけど、失敗してもあまり影響はない。
ところが結婚式ともなるとプレッシャーが大きい。
まだ慣れてないElmarともなるとなおさら。
数コマしかテスト撮影できてないレンズでどこまで決めることができるか勝負して来ました。
ISO1600のフィルムだったのですが暗いので結局は開放からわずかに絞ったf4~5くらい。
(大陸系絞りなので倍数系の絞り値がわからない)
被写界深度に頼るにはちょと絞り足りないところだが、すべてピンが来ていた。
これには驚いた。
2重像とぴたりとレンズのピントが一致している。
それがライカの証なのか??ドイツの技術なのか??
ロシアレンズじゃこうはいかなかったと思う。
Jupiter-8でフィルムを何本か撮ってきたが、開放~1段絞り位は半分近くピンボケだったことを思うと
このヒット率の高さは素晴らしいとしか言いようがない。
露出は勘で撮ってきたので屋内や屋外で移動ごとにばらついてしまっていた。
でもそこはカラーネガの懐の深いラチチュードに助けられた。
カラーネガのラチチュードとElmarの正確さに今回は助けられた。
2018年12月10日月曜日
2018年11月11日日曜日
距離計いじってからの試写
Leica IIIfの距離計を自分なりに調整した結果。
どうも最短は前ピン。
とりあえずレンズ側の距離目盛1mにぴったりあわせて撮影してみた。
5m以上~無限まではそれなりにピンが来ているように感じる。
近場が前ピンなのはレンズの個性なのかもしれない。
なにせレンズを他に持っていないので比較しようが無いが、
調整前よりしっくり来る感じ。
ピンボケな写真が激減した。
レンズは1mにして撮ってみたら手前20cmくらい前ピン
最短は20cmくらい奥を狙うしかないか。
絞ればかなり合う。
7mくらい先を狙ったパンフォーカスはOK。
日陰でF5.6くらいだけど、3mくらい先のピンも大丈夫みたい。
ちょいボケた。4mくらいのとこ。
Camera Leica IIIf / Lens Jupiter-8
3mくらいの看板だけどピン来てる。
よしよし。
調整前より格段に狙いやすくなってきた。
もう一本レンズ欲しいところ。
どうも最短は前ピン。
とりあえずレンズ側の距離目盛1mにぴったりあわせて撮影してみた。
5m以上~無限まではそれなりにピンが来ているように感じる。
近場が前ピンなのはレンズの個性なのかもしれない。
なにせレンズを他に持っていないので比較しようが無いが、
調整前よりしっくり来る感じ。
ピンボケな写真が激減した。
レンズは1mにして撮ってみたら手前20cmくらい前ピン
最短は20cmくらい奥を狙うしかないか。
絞ればかなり合う。
7mくらい先を狙ったパンフォーカスはOK。
日陰でF5.6くらいだけど、3mくらい先のピンも大丈夫みたい。
ちょいボケた。4mくらいのとこ。
Camera Leica IIIf / Lens Jupiter-8
3mくらいの看板だけどピン来てる。
よしよし。
調整前より格段に狙いやすくなってきた。
もう一本レンズ欲しいところ。
2018年11月7日水曜日
良いか悪いか?Leica IIIf
チープ道的にLeica IIIfは邪道なような気もしないでもない優等生だ。
きっとちゃんと整備されたIIIfと整備された純正レンズなら
問題なくバチッとビシッと決まる優等生に違いない。
写真はカメラじゃないって言いたいが、そのカメラでないと撮れない雰囲気はあると思うし。
ボディがある以上、純正のレンズを揃えたいが、高価だしチープに遊ぶにはどうかと。
いい訳だね。
まあとりあえずJupiter-8がまだまだ遊んでみたいレンズなのでしばらくはこれだ。
物欲に負けてしまう形で衝動買いしてしまったがが、
今となってはDIIやDIII、IIIaあたりにすればもっと工夫が必要で機械式カメラを堪能できたんじゃないかと思い始めてしまった。
IIIfが難なく使えることがちょっと物足りないと言うか・・・贅沢だね。
距離計を調整してからの撮影はまだ撮り終らないので今までのとりあえず撮ってみたヤツ。
Camera Leica IIIf
Lens Jupiter-8 (50mm/F2)
きっとちゃんと整備されたIIIfと整備された純正レンズなら
問題なくバチッとビシッと決まる優等生に違いない。
写真はカメラじゃないって言いたいが、そのカメラでないと撮れない雰囲気はあると思うし。
ボディがある以上、純正のレンズを揃えたいが、高価だしチープに遊ぶにはどうかと。
いい訳だね。
まあとりあえずJupiter-8がまだまだ遊んでみたいレンズなのでしばらくはこれだ。
物欲に負けてしまう形で衝動買いしてしまったがが、
今となってはDIIやDIII、IIIaあたりにすればもっと工夫が必要で機械式カメラを堪能できたんじゃないかと思い始めてしまった。
IIIfが難なく使えることがちょっと物足りないと言うか・・・贅沢だね。
距離計を調整してからの撮影はまだ撮り終らないので今までのとりあえず撮ってみたヤツ。
Camera Leica IIIf
Lens Jupiter-8 (50mm/F2)
2018年11月6日火曜日
バルナック ライカ 距離計 調整
バルナック ライカ 距離計 調整
です。
かなり危険な匂いがします。
無謀だとわかっています。
レンズもボディもどっちが間違っているのかわからない状況だからです。
本来なら距離とピントが合っている完璧な調整されたレンズが必要だからですが、
手元には変なロシアレンズ一本のみと言う状況が無謀だと。
だけど、撮った写真のF5.6以下、かつ2m以内の近距離がかなりピンボケ。
まあ難しい領域の撮影だとしても、ちょっとひどかった。
納得できなかったので今回やってみようかと。
このJupiter-8、F5.6以上に絞るとものすごく綺麗に写るんです。
正直、ちょっと惚れました。
ですがF5.6以下、特に開放で撮るとかなりふわふわでただでさえピンがわからないのですが、
こんかい入手したバルナックライカIIIfはどうも至近距離で大きく外れるようだ。
まずこの状況でできるだけ正確に調整する方法は、
ボディのフランジバックが正確に28.8mmなのかを確認。
SSを「T」にしてフランジから圧板までデプスゲージで計ってみる。
まあまあ、精密に測れないただのノギスだけどおおむね良さそうだ。
次はレンズを無限遠にセットして、ヘリコイドの突出量を測る。
これがライカLマウントの無限遠の規格で「7.5mm」に決まっている。
今回レンズのピントは無視することとする。
光学的に測定できないので寸法で調節することとする。
そうすれば一応ボディもレンズも標準規格になるはず。
で、レンズは無限位置でちょうど7.5mmの距離計コロを押す繰り出し量になる事がわかったので、
ヘリコイド自体は正確だと思う。
今度はこのレンズをボディにセットしてレンズの無限遠が合っているとの前提で
ボディの距離計調節ネジを回して無限遠の物と二重像を合致させる。
ファインダー右下の化粧ビスの下にあるマイナスの小さいネジをまわすのである。
これが結構固い。
反時計には軽く回るのに時計方向にはきついので微調整が難しい。
このとき、1km以上遠い物体に合わせるのが理想です。
この個体は90度ほど反時計にまわしたら二重像が合致するようになった。
おそらくボディは無限がほぼ正確になったと思われる。
距離計コロを7.5mm押したところが無限遠という規格に合ったはずなので。
ボディがさらに不正確になる可能性はあるが、規格上の「7.5mm無限遠」には
近づいたはずだ。
必然的に最短1mが合うはずなのですが、
古いレンジファインダーカメラで最短は正確性に欠けるというのが常識。
本当はぴったり合って欲しいところなので、とりあえず出来るチェックは
レンズをマイクロフォーサーズ機にアダプター経由で取り付けて
1mを計った被写体にピントを合わせておき、ヘリコイドの距離指標とのズレを見る。
このJupiterはおおよそ指標で1mと10cm程度の位置でピンが来ているようです。
ピントが狂わないようレンズをはずしライカに取り付け、
二重像のズレを確認。
ちょーっとズレてる。で、レンズの指標1mにあわせると前ピンになるようだ。
このレンズ固有の特性として覚えて使うしかない。
というか、レンジファインダーカメラで最短かつ開放で撮って合うわけがないと
思うべきところなので、
ここは最短ではF5.6まで絞って被写界深度のお世話になるしかないだろう。
レンズの指標見れば1m~4mくらいまでと、5mから20mまでの移動量が
ぜんぜん違うのだから近いものほどレンズの移動量とフォーカスがシビアだとわかる。
被写界深度に頼る使い方が正しいのだろう。
で、ここまでは機械的にフォーカスを調節したにすぎず、
実際のピントが指標と一致しているかは実際に撮影して写真を見るしか確認できない。
このJupiter-8は真ん中でレンズとヘリコイドがネジ込み構造で分離できる構造。
根元と先端をしっかり握って反時計方法にぐいっとひねると外れる。
中に1.6mmくらいと0.2mmくらいの調整シムが入っていた。
おそらくメーカーで無限遠を調整するためのシムなので
ロシア製とはいえ光学メーカーの調整品のほうが自分のような計測器もない素人
よりは断然信頼できるのでこのシムはへたに取り除かないほうが良いと考える。
だけどねー、分解跡はあるし、だいたいねじ込み構造がどれだけ不正確なものか。
すりあわせ面がネジ締め付けの力次第でずれるんだもんね。
まあ仕方ない。
そこはロシアのオールドレンズだ。
整備されたライカ製のレンズが無いのでこれ以上検証できない。
実写してみるか。
とにかく、無限遠で2重像がぴったり来るのは精神的に良い。
それだけでも良しとしよう。
です。
かなり危険な匂いがします。
無謀だとわかっています。
レンズもボディもどっちが間違っているのかわからない状況だからです。
本来なら距離とピントが合っている完璧な調整されたレンズが必要だからですが、
手元には変なロシアレンズ一本のみと言う状況が無謀だと。
だけど、撮った写真のF5.6以下、かつ2m以内の近距離がかなりピンボケ。
まあ難しい領域の撮影だとしても、ちょっとひどかった。
納得できなかったので今回やってみようかと。
このJupiter-8、F5.6以上に絞るとものすごく綺麗に写るんです。
正直、ちょっと惚れました。
ですがF5.6以下、特に開放で撮るとかなりふわふわでただでさえピンがわからないのですが、
こんかい入手したバルナックライカIIIfはどうも至近距離で大きく外れるようだ。
まずこの状況でできるだけ正確に調整する方法は、
ボディのフランジバックが正確に28.8mmなのかを確認。
まあまあ、精密に測れないただのノギスだけどおおむね良さそうだ。
次はレンズを無限遠にセットして、ヘリコイドの突出量を測る。
これがライカLマウントの無限遠の規格で「7.5mm」に決まっている。
今回レンズのピントは無視することとする。
光学的に測定できないので寸法で調節することとする。
そうすれば一応ボディもレンズも標準規格になるはず。
で、レンズは無限位置でちょうど7.5mmの距離計コロを押す繰り出し量になる事がわかったので、
ヘリコイド自体は正確だと思う。
今度はこのレンズをボディにセットしてレンズの無限遠が合っているとの前提で
ボディの距離計調節ネジを回して無限遠の物と二重像を合致させる。
ファインダー右下の化粧ビスの下にあるマイナスの小さいネジをまわすのである。
これが結構固い。
反時計には軽く回るのに時計方向にはきついので微調整が難しい。
このとき、1km以上遠い物体に合わせるのが理想です。
この個体は90度ほど反時計にまわしたら二重像が合致するようになった。
おそらくボディは無限がほぼ正確になったと思われる。
距離計コロを7.5mm押したところが無限遠という規格に合ったはずなので。
ボディがさらに不正確になる可能性はあるが、規格上の「7.5mm無限遠」には
近づいたはずだ。
必然的に最短1mが合うはずなのですが、
古いレンジファインダーカメラで最短は正確性に欠けるというのが常識。
本当はぴったり合って欲しいところなので、とりあえず出来るチェックは
レンズをマイクロフォーサーズ機にアダプター経由で取り付けて
1mを計った被写体にピントを合わせておき、ヘリコイドの距離指標とのズレを見る。
このJupiterはおおよそ指標で1mと10cm程度の位置でピンが来ているようです。
ピントが狂わないようレンズをはずしライカに取り付け、
二重像のズレを確認。
ちょーっとズレてる。で、レンズの指標1mにあわせると前ピンになるようだ。
このレンズ固有の特性として覚えて使うしかない。
というか、レンジファインダーカメラで最短かつ開放で撮って合うわけがないと
思うべきところなので、
ここは最短ではF5.6まで絞って被写界深度のお世話になるしかないだろう。
レンズの指標見れば1m~4mくらいまでと、5mから20mまでの移動量が
ぜんぜん違うのだから近いものほどレンズの移動量とフォーカスがシビアだとわかる。
被写界深度に頼る使い方が正しいのだろう。
で、ここまでは機械的にフォーカスを調節したにすぎず、
実際のピントが指標と一致しているかは実際に撮影して写真を見るしか確認できない。
このJupiter-8は真ん中でレンズとヘリコイドがネジ込み構造で分離できる構造。
根元と先端をしっかり握って反時計方法にぐいっとひねると外れる。
中に1.6mmくらいと0.2mmくらいの調整シムが入っていた。
おそらくメーカーで無限遠を調整するためのシムなので
ロシア製とはいえ光学メーカーの調整品のほうが自分のような計測器もない素人
よりは断然信頼できるのでこのシムはへたに取り除かないほうが良いと考える。
だけどねー、分解跡はあるし、だいたいねじ込み構造がどれだけ不正確なものか。
すりあわせ面がネジ締め付けの力次第でずれるんだもんね。
まあ仕方ない。
そこはロシアのオールドレンズだ。
整備されたライカ製のレンズが無いのでこれ以上検証できない。
実写してみるか。
とにかく、無限遠で2重像がぴったり来るのは精神的に良い。
それだけでも良しとしよう。
2018年10月31日水曜日
バルナック ライカ IIIfのハーフミラー交換
バルナック ライカ のハーフミラー交換です。
さて、ハーフミラーが届いたので手術です。
精密ドライバー、竹串、接着剤、ラジオペンチ、ピンセット、半田ごてが最低装備。
できればカニ目レンチ、ライカ専用プライヤーなどあればなおよし。
普段、カメラやレンズを分解している人なら簡単。
ビス類が非常に小さいのがつらい。また、マイナスビスの溝が非常に細いので
精密ドライバーは薄いタイプでないとねじ頭を壊します。
最低限、薄い精密ドライバーを用意できてからはじめましょう。
IIIモデルなら多少の違いはあってもほぼ同じと思われます。
ビスやワッシャの 数が違うようです。
ではオペ開始です。
アクセサリーシューをはずす。 ビス4本。
巻き戻し解除レバーをはずす。中にパイプがあるのでなくさないように。 ビス1本。
シャッターボタンガードをはずす。力をこめてゆるめるだけ。
軍艦前ネジ2本、後ろネジ2本をはずす。
パトローネの爪と繋がっている
巻き戻しノブのネジ1本をはずすし、ノブを引っこ抜く。
組み戻すときは内部のパトローネと噛み合う爪を押し上げるとねじ穴があるので
そのネジ穴と接続する。爪がとがっていて痛いw
このノブ固定リングは上下があり、わずかにネジ穴が下に寄っている。間違えないように。
視度調節レバーのカニ目ネジをはずす。
視度調節レバーもはずす。
アイピースカバーをはずす。ネジ2本。
ファインダーレンズをテープなどで表裏左右間違わないようにはずす。
うまく取れないときはあとで裏側から押せばよいので、無理してレンズに傷をつけない。
巻き上げノブをはずすのだが、表示をISO100か80にするとネジが見える。1本。
2回転ほど緩めるだけで、抜いてはいけない。抜いてしまうと入れにくい。
緩めたら反時計方向に回すと外れる。ガリガリ感じたらネジをもう少し緩める。
ノブが取れたらシャフトは下に抜けます。(落ちた)
計数盤をはずし、
ギアもはずす。モデルによってはワッシャが付いているものもあるっぽいので、
無くさないように上下も気をつけてはずす。古いグリスが汚い。
組み戻すとき、きれいにしてちょいグリスアップ。
シャフトが外れる。細いバネがついていて、軍艦裏側の一方回転の爪とかみ合うので、
くみ上げる時にかみ合わせる。
回転物なので向きは無いが、戻すときはボディ内軍艦裏側の爪とバネを掛ける。
組み戻す前にスプール押さえの側面のバネを少し広げておくと、スプールが滑りにくくなる。
あまり広げるとスプールがきつくなり大変なのでほどほどに。
測距レンズガードを左右ともはずす。左右で厚みが違うので間違わないように保管。
私はこのガードリングが固くて強く掴みすぎてゆがめてしまった・・・ショック。
ボディ、リングともに傷をつけないよう頑張って下さい。
画角確認ファインダー右下のビスもはずす。
このビスはただの飾りで中に2重像調整用ビスの蓋である。
左はプリズムレンズ。ただはまっているだけなので、おおよそのカニ爪の向きを覚えておき、こじてはずす。2重像の上下ズレ補正用。後で簡単に調整できる。
右はただの素通しガラスでネジになっているので回してはずす。
組み戻したとき、プリズムレンズをまわすと上下像のズレを直せます。
半田ごてで外部シンクロへ繋がっている線をはずす。
SS設定ノブの3本のビスを緩めてノブをはずす。
ビスは非常に小さく短いので抜きたくは無いが緩めるだけでも良いが抜けてしまうかも。
現状のノブの向きを覚えておく。 パチッとはまっているだけなので、緩めたら抜く。
ノブの下の円盤もビスを3本緩めてはずす。向きを覚えておく。
緩んだら簡単に抜ける。
シンクロ設定レバーはこのまま。いじらない。
この隙間に何か差し込んで少しずつ隙間を広げると軍艦カバーがはずれる。
巻き戻しノブにスプリングワッシャがあるので、忘れず保管。
ファインダーレンズブロックカバーをはずす。ネジ3本。
下にある板バネも保管。
視度補正レンズのネジ1本はずす。
調整レバーリンクとかみ合っているのではずすしながら位置関係を覚えておく。
ファインダープリズムブロックを押さえているこのワッシャをゆっくりはずす。
プリズムブロックも一緒に持ち上げると簡単にとれる。ただはさまっているだけ。
プリズムブロックの溝にピンセットを入れても大丈夫。それは光路ではない。
はずれたところ。
いよいよハーフミラー。この接着剤で付いているカバーを剥がしとる。
こんな感じ。強くは付いていないのですこしずつこじてはずす。
やっと見えた。ハーフミラーだ。
見えているのはノンコート面。測距レンズ方向(向こう側)にミラーコーティングがされているので、
再利用する人はコーティング面は触らないようにする。すぐにミラーコーティングが剥がれる。
接着剤で付いているので、竹串や、割り箸、爪楊枝などを加工した棒でこじて剥がす。
上下ののりしろ、左右の視野外部分は触って大丈夫。
けっこうがっちり接着されているので爪楊枝では折れてはずせなかった。
竹串か割り箸が良い。ミラー左右の隙間から差込みこじる。
枠に残った接着剤のカスを取り除き、新しいハーフミラーを接着剤でつける。
接着剤はちょんづけでよいと思います。
奥(裏側)がミラーコート面ですよ。間違えないように。
ノンコート面をよく押さえて枠に密着させる。
そうしないと像がずれるので、またここまで分解しないとならない。
今回はヤフオクででカット済みハーフミラーを購入した。
金蒸着のもので、現代のものなでコーティングが硬く、簡単にははがれなさそう。
もともとのライカのハーフミラーは銀蒸着っぽいが、すでにほぼ透明。
面倒だが、ここで測距レンズ、接眼レンズ、視度補正レンズだけ組み付け、
1mと無限遠の2重像の重なりを確認する。
上下ズレは後で修正するとして、左右のズレはハーフミラーの浮きやズレが考えられるので
しっかり押さえるか、ミラーを再取り付けしてみる。
私の場合は無調整で大丈夫だった。
まあそもそも調整する部分は無いので、ハーフミラーさえ枠に密着できれば無調整で良い筈。
と言うか、下手にいじって狂わせたくないので、現状でいけるようにミラーだけは
丁寧、確実に取り付ける。
これがここまで分解したパーツ類。
目的達成したら、逆の手順で組み立てる。
レンズ類はマイクロファイバーで磨き、ギアには少量のグリスか機械油を針金の先程度塗布。
軍艦カバーや手が入らない部分をクリーニングして組み戻す。
1~2時間でできると思う。
僕はグリスはいつもタミヤのモリブデングリスです。
適度な粘度と超低摩擦の優秀ケミカル。
機械油は100均のミシンオイル。 薄くてサラサラなのでなじみやすい。つけすぎ注意。
さて、ハーフミラーが届いたので手術です。
精密ドライバー、竹串、接着剤、ラジオペンチ、ピンセット、半田ごてが最低装備。
できればカニ目レンチ、ライカ専用プライヤーなどあればなおよし。
普段、カメラやレンズを分解している人なら簡単。
ビス類が非常に小さいのがつらい。また、マイナスビスの溝が非常に細いので
精密ドライバーは薄いタイプでないとねじ頭を壊します。
最低限、薄い精密ドライバーを用意できてからはじめましょう。
IIIモデルなら多少の違いはあってもほぼ同じと思われます。
ビスやワッシャの 数が違うようです。
ではオペ開始です。
巻き戻し解除レバーをはずす。中にパイプがあるのでなくさないように。 ビス1本。
シャッターボタンガードをはずす。力をこめてゆるめるだけ。
軍艦前ネジ2本、後ろネジ2本をはずす。
パトローネの爪と繋がっている
巻き戻しノブのネジ1本をはずすし、ノブを引っこ抜く。
組み戻すときは内部のパトローネと噛み合う爪を押し上げるとねじ穴があるので
そのネジ穴と接続する。爪がとがっていて痛いw
このノブ固定リングは上下があり、わずかにネジ穴が下に寄っている。間違えないように。
視度調節レバーのカニ目ネジをはずす。
視度調節レバーもはずす。
アイピースカバーをはずす。ネジ2本。
ファインダーレンズをテープなどで表裏左右間違わないようにはずす。
うまく取れないときはあとで裏側から押せばよいので、無理してレンズに傷をつけない。
巻き上げノブをはずすのだが、表示をISO100か80にするとネジが見える。1本。
2回転ほど緩めるだけで、抜いてはいけない。抜いてしまうと入れにくい。
緩めたら反時計方向に回すと外れる。ガリガリ感じたらネジをもう少し緩める。
ノブが取れたらシャフトは下に抜けます。(落ちた)
計数盤をはずし、
ギアもはずす。モデルによってはワッシャが付いているものもあるっぽいので、
無くさないように上下も気をつけてはずす。古いグリスが汚い。
組み戻すとき、きれいにしてちょいグリスアップ。
シャフトが外れる。細いバネがついていて、軍艦裏側の一方回転の爪とかみ合うので、
くみ上げる時にかみ合わせる。
回転物なので向きは無いが、戻すときはボディ内軍艦裏側の爪とバネを掛ける。
組み戻す前にスプール押さえの側面のバネを少し広げておくと、スプールが滑りにくくなる。
あまり広げるとスプールがきつくなり大変なのでほどほどに。
測距レンズガードを左右ともはずす。左右で厚みが違うので間違わないように保管。
私はこのガードリングが固くて強く掴みすぎてゆがめてしまった・・・ショック。
ボディ、リングともに傷をつけないよう頑張って下さい。
画角確認ファインダー右下のビスもはずす。
このビスはただの飾りで中に2重像調整用ビスの蓋である。
左はプリズムレンズ。ただはまっているだけなので、おおよそのカニ爪の向きを覚えておき、こじてはずす。2重像の上下ズレ補正用。後で簡単に調整できる。
右はただの素通しガラスでネジになっているので回してはずす。
組み戻したとき、プリズムレンズをまわすと上下像のズレを直せます。
半田ごてで外部シンクロへ繋がっている線をはずす。
SS設定ノブの3本のビスを緩めてノブをはずす。
ビスは非常に小さく短いので抜きたくは無いが緩めるだけでも良いが抜けてしまうかも。
現状のノブの向きを覚えておく。 パチッとはまっているだけなので、緩めたら抜く。
緩んだら簡単に抜ける。
シンクロ設定レバーはこのまま。いじらない。
この隙間に何か差し込んで少しずつ隙間を広げると軍艦カバーがはずれる。
巻き戻しノブにスプリングワッシャがあるので、忘れず保管。
ファインダーレンズブロックカバーをはずす。ネジ3本。
下にある板バネも保管。
調整レバーリンクとかみ合っているのではずすしながら位置関係を覚えておく。
ファインダープリズムブロックを押さえているこのワッシャをゆっくりはずす。
プリズムブロックも一緒に持ち上げると簡単にとれる。ただはさまっているだけ。
プリズムブロックの溝にピンセットを入れても大丈夫。それは光路ではない。
はずれたところ。
いよいよハーフミラー。この接着剤で付いているカバーを剥がしとる。
こんな感じ。強くは付いていないのですこしずつこじてはずす。
やっと見えた。ハーフミラーだ。
見えているのはノンコート面。測距レンズ方向(向こう側)にミラーコーティングがされているので、
再利用する人はコーティング面は触らないようにする。すぐにミラーコーティングが剥がれる。
接着剤で付いているので、竹串や、割り箸、爪楊枝などを加工した棒でこじて剥がす。
上下ののりしろ、左右の視野外部分は触って大丈夫。
けっこうがっちり接着されているので爪楊枝では折れてはずせなかった。
竹串か割り箸が良い。ミラー左右の隙間から差込みこじる。
枠に残った接着剤のカスを取り除き、新しいハーフミラーを接着剤でつける。
接着剤はちょんづけでよいと思います。
奥(裏側)がミラーコート面ですよ。間違えないように。
ノンコート面をよく押さえて枠に密着させる。
そうしないと像がずれるので、またここまで分解しないとならない。
今回はヤフオクででカット済みハーフミラーを購入した。
金蒸着のもので、現代のものなでコーティングが硬く、簡単にははがれなさそう。
もともとのライカのハーフミラーは銀蒸着っぽいが、すでにほぼ透明。
面倒だが、ここで測距レンズ、接眼レンズ、視度補正レンズだけ組み付け、
1mと無限遠の2重像の重なりを確認する。
上下ズレは後で修正するとして、左右のズレはハーフミラーの浮きやズレが考えられるので
しっかり押さえるか、ミラーを再取り付けしてみる。
私の場合は無調整で大丈夫だった。
まあそもそも調整する部分は無いので、ハーフミラーさえ枠に密着できれば無調整で良い筈。
と言うか、下手にいじって狂わせたくないので、現状でいけるようにミラーだけは
丁寧、確実に取り付ける。
これがここまで分解したパーツ類。
目的達成したら、逆の手順で組み立てる。
レンズ類はマイクロファイバーで磨き、ギアには少量のグリスか機械油を針金の先程度塗布。
軍艦カバーや手が入らない部分をクリーニングして組み戻す。
1~2時間でできると思う。
僕はグリスはいつもタミヤのモリブデングリスです。
適度な粘度と超低摩擦の優秀ケミカル。
機械油は100均のミシンオイル。 薄くてサラサラなのでなじみやすい。つけすぎ注意。
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