2018年5月31日木曜日

現像タンクのこと

今まで、KINGのベルト式35mm専用の現像タンクを使用してきた。
このベルト式ってのはリールにフィルムを巻くときに溝にフィルムを入れるのとは違い、
ベルトとともに巻き込む。
これは非常に楽チンで失敗が無い。
ベルトはパーフォレーション部に凹凸が有りフィルムとベルトが密着しないように
なっている。リール側に溝無し。
初心者でもほとんど練習無しに巻けると思う。
だがしかし、きつく巻くと結局はベルトとフィルムがくっつくところが出来てしまい、
現像ムラが発生するので、巻いてから軽くベルトを緩めるのがコツ。
それでもたまに巻き始め部分の現像ムラが出来やすい(1~2コマ程度)。

ムラに納得行かず、そこで中古のノーベルト式(リール直まき)を購入。
ヤフオクで1000円でゲット(人気無いな・・・)。
リールが違うだけでケースは同一です。
KINGのノーベルト式はリールのフィルム溝が片側にしかないので、
カールが強いフィルムを巻くとフィルム同士がくっついてしまい、
ベルト式よりも現像ムラが多発するという悲しみ。
片溝はよくない。ダークバッグの中で手探りではフィルムの密着具合はわからないし。
両溝にしてくれればいいのに。巻くのは楽なんだけどね。

それとKINGの現像タンクは軸をくるくる回すだけで倒立攪拌とかはしなくて良い。
なのでテーブルの上などで安定した状態で作業できるのは楽。
なにかで読んだが、攪拌の間の静止はトーンを作り出すのに重要だとか。
素人には良くわからない差かもしれないけど。

また、KINGの現像タンクは1回が450ccの液量なので、使い捨てにするにはもったいない。
今まではミクロファイン原液を疲労するまで繰り返し使ってきたから気にならなかったが
D-76の1対1希釈現像でワンショット使い捨てとなるとちょっともったいないなと。
そこで現像タンクを物色。
新品の35mm専用ステンレスは250ccで最小なのがいいが、意外と高価で6000円くらい。
ポピュラーなやつなのに割りと高いので驚いた。
なぜか120用のほうが5000円程度と安いのはなぜだろう。
135と120が兼用できるから売れ筋なんだろうか。
これが中古でも5000円前後と値崩れしないのが痛い。
どうしてもステンレスのLPLやマスコのが人気で王道といった感じなのか
今回のパターソンも競争無しで落札。

結局ヤフオクで古いパターソンを2000円でゲットした。
135と126兼用という時代を感じる品。
箱はボロボロだけど中身は蓋が欠けているだけで新品だった。
リールは135、126、120とサイズがスライドして兼用で便利そうだけど
ケースサイズから120は蓋が閉まらないからほぼ135専用。
リール巻き込みはいわゆるオートリールと言うヤツで
フィルム先端をリール外周の入り口の鉄球(ワンウェイベアリングのような動き)
まで入れると、フィルムは入るけど抜けない構造で分割構造のリール上下を
交互にひねるとフィルムがどんどんリールに飲み込まれていく。
すげー、楽チン&失敗無しや。
で、液量は290ccとなかなかコンパクト。
パターソン。この時代のは「SYSTEM4」となっている。
現行モデルはふたの形状が違う「SUPER SYSTEM4」ってことになってる。
蓋形状が違うからどこかが改良されているとは思うがわからない。
値札はヨドバシの1780円!当時はそんな値段だったのか。
今じゃどのタンクも5000円はするよ。

 奥がKINGベルト式、左がKINGの蓋をした状態。

リールの大きさ比較。
似たような構造だが軸もケースも別メーカーで混合しては使用できない。
軸径が合えばお互い補完できたけどね。無理だった。
パターソンの回転用軸は単品で抜ける(写真には写ってない)。
KINGの軸はスリーブと一体だ(赤いパーツ)。
KINGのは軸のすぐ外側に薬液が噴流するようにフィンがデザインされているので
大きくなってしまっている。

パターソンは薬液投入直後だけ軸まわしで
攪拌は倒立攪拌が標準だね。静置して軸回転でもできると思うけど、説明書では倒立攪拌となっている。
この辺はステンレスのやつと同じやり方みたい。
まだ使ってないけど。
NIKOMATに入ってるT-MAXでやってみようと思う。

そうそうNIKOMAT。
シャッター音がイイ。
「バシャン」っていかにも撮ってます感。
F80は電動だから「シャギュン」ってシャッター直後に巻き上げがある。しかも高速で静か。
NIKOMATは音がでかいw
機械式だからかもしれないが、反動と音になかなか酔うね。
中版カメラはもっと酔えるんだろうな。

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