2018年5月29日火曜日

単体露出計。とフィルムの小話。

どうもフィルムで撮り始めてからマニュアルで撮る機会が増えた。
すると貴重なフィルムを無駄に失敗露出写真で消費されてしまうのが悔しい。
スマホのアプリに露出計がたくさんあるけど、
速攻性に欠ける。
すばやく撮りたい時に起動させるのが非常に面倒だ。
そこでジャンクな単体露出計をヤフオクで1000円でゲット。
もともと酸化銀電池なのだが、今は無いのでLR44で使うのだが、特に問題は無い。
セコニックのCdSタイプのもの。
ボタン一発ですぐに針が振れるのは速攻性十分。
スマホでホーム画面出してアプリ探して起動して・・・何秒もかかるのに比べたら
一瞬で決まる。


この露出計は古いので万能といえるほどではないが、
こつをつかめば勘露出よりぜんぜん役に立つ。
この機体は入射光を測定する時の白いカバーが小さいので向きによるバラつきが大きいが、
カメラの反射式の内蔵露出計でお任せで撮るよりも被写体がリアルに撮れる感じ。
こういう背景が白の場合は特にマイナス補正されてアンダー傾向になるが、露出計で図って撮ると
見た感じそのままに撮影できる。
カバーをスライドすれば反射光式にもなるので、どんな状況でも役に立ちそうだ。

さて、お次はフィルム撮影を知らないもしくは自家現像をしたことが無い人に小話。
普通の35mmフィルムは撮影が終わるとパトローネにフィルムがすっぽり入っている状態。
自分で現像する時はパトローネからフィルムを出すんだけど、
壊すのはNotスマート。
そこでフィルムピッカーって道具を使う。
持ってるやつは年代モノだけど、現代のも同じ構造。
通称「ベロ出し器」
ピッカーの黒いリーダーをパトローネに差し込んで、
1番リーダーをスライドさせパトローネ内にリーダーを長く挿入。
フィルムの軸を半時計周りにゆっくりまわすとフィルムの先端がリーダーをはじく音が
「パチっ」っと音がするのを良く聞き、
音がしたら2番のリーダーを挿入。

そしたら、スパッとピッカーを引き抜くと・・・パトローネからベロが出るんです。
これが、ドヤ~ってなるw
ちょっとした職人気分。

現像する時は明るいところでベロだししておいて、ベロの先端を切り落とし、
ダークバッグに入れて現像リールに巻いて、最後は切るんです。
(暗室かダークバッグの中でやるんですよ)
または、撮影途中のフィルムもこうやって取り出して、ベロを出して別のカメラに
装填するなんてことも可能なわけです。
撮影したコマ数は覚えておいて、レンズキャップをしたまま空シャッター切って
フィルムを未撮影のコマまで送って使用開始です。
たまにこれでコマ数を間違えると多重露光になったり、故意にそうすることも可能です。
フィルムを使ったことがあってもフィルムピッカーを知らない人は
フィルムが終わるまでカメラが空かないと思うでしょうが、
フィルムピッカーを使えば撮影途中でもフィルムを入れ替えできるんですよ。
まあ念のため1コマか2コマ分は犠牲になりますが。
ピッカーは自家現像しない人でもあると便利です。
ちょっと面白いよ。

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