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2021年6月4日金曜日

EF35mm F2 (旧型)がやってきました

 再遅レビューじゃないけど、そんなもんかな。

いまさらどうこう言っても仕方ないのですが、(1990年発売)

さすがに何人もの手に渡っているであろうご老体だ。

前玉のコーティングも中心からボロボロにはがれている。

相当磨かれてきているんだろう。

で、このレンズ、USM化される前のEOSとしてEFマウントとして初期のランナップぽいので

DCモーターでAFするのでギアの音がぎゃーんとうるさい。

経年的なもので音も大きくなっているのだろうと、分解して清掃して

ちょいグリスアップしようかと。

前玉はカニ目の穴を利用して回せば簡単に外れる。(ゴムで外したけど)

すると絞りの駆動モーター(ほぼコイル)がすぐに見える。

ついでに後ろ玉の内側もクリーニング。

前玉群もバラせるっぽいが今回はカビもないしそこまでしなかった。

で、AFギアボックスが外側ぽいので、レンズ先端の銘環下にあるちいさなねじを緩めると

銘環がスライドで外れて、続けて距離指標窓のある筒、MF用フォーカス筒も外れる。

それでギアボックスにちょいとタミヤモリブデングリスを塗ってみた。

安物のクラスではないと思うのだがほぼプラスチックでできているので

接触面はどこもカスカスとしたプラのすり合わせで感触があまりよくない。

前からはここまでで組み戻し。

 


後ろは古いレンズにありがちなコネクターではなくはんだ付けなので

めんどうだからばらすのをやめた。

当時はまだフレキケーブルの脱着に良いコネクタがなかったのだろうか。

修理は面倒だったはず ある意味コストアップが値段に出ていると思う。

オールプラの鏡筒で中はほこりがすごかったから一通り清掃して組み戻し。

とりあえずAF,絞りとも正常動作なのでジャンク価格で購入できて満足だ。

写りは周辺が甘いだの明るさがF2は無いとかいろいろ言われてますが、

私はそんな個性的なレンズが好きなので大大大満足♪

で、指定のフードがEW-65なのだが(Wはワイド用の意味)

なぜかEF85mm F1.8 USMのET-65(Tはテレ用の意味)を付けてもケラレない不思議!

35mmは広角扱いだとしても標準用ES-65でも良さそうなのにね。

F2.8で撮影。良いと思う。

Lレンズのカリカリはつまらないと思うのは負け犬の遠吠えか(笑)

自分のスタイルだとアンダー気味、周辺光量落ち気味、周囲は程よくにじむ

のが正直好みなので良いレンズだ~

余談だが、最近のアニメ映画はわざと画面周辺にレンズ収差のようなにじみや色ずれのエフェクトをかけて表現しているものがある。

おかげで気を取られることなく自然と視線が中央へ流れるので主役が生きると思う。

端までカリカリに描写されているとやはり気になる可能性は高くなり

注意が主役から離れる可能性が高くなるというのが持論なので

周辺は程よく見えにくくした方が良いんじゃないかと。

2018年5月22日火曜日

カメラ病 NIKOMAT FTn + NIKKOR-H.C AUTO 50mm F2 を助けた・・・

ああ、もう。
オークションやメルカリ覗いたらダメだね。
はじめは安っすい50mm F2を探していたら(2000円以下!)
NIKOMAT FTnのレンズ付きを見つけた。
これがジャンクで1500円(送料別)。
レンズは落下痕、ボディも動作不明でペンタに当たり痕。
まあジャンクです。
でもレンズだけでも使えればいいかなと落札。
競争もなく落ちた。
オークション引用写真。ボディ外観はそこそこ綺麗に見えるが・・・実物はひどかった。
レンズの変形は納得の上だが、レンズ内のカビ&汚れがすごかった。

届いたものを見てちょっとびっくり。
ボディが写真ではよくわからなかったが、全身カビだらけ。
裏も表も中も(写真はレンズ装着様しか無かった)白いカビだらけ。
レンズはずしたらさらに・・・ミラーボックス内もカビだらけ。
腐海に置いてあったのか?ぐらい。

きっとレンズも装着されたまま長年放置されていたようで、
レンズもカビだらけ。
ちょっと引き気味になったが、まずレンズを分解して清掃。
まあそれなりに綺麗になった。
分解と言っても後玉が簡単に外れるので楽チン。
ジャパンホビーツールのゴムが良く働く。

次はボディ。
ファインダーまで酷い有様・・・とほほ。
でもシャッターは全速正常だから、使えそうだと思い、清掃開始。
カビはしつこくて何度拭いてもスッキリ取れない。
それでもごしごしごしごし。
軍艦部をバラしたらファインダー周りのモルトが粉々だし・・・
とにかくファインダーに写るゴミやカビがげんなりするので
プリズムはずしてスクリーン、プリズム、ファインダーレンズを綺麗にして組み立て。
あ、ペンタ部の凹みを中から押し出すの忘れて組んじゃった。
まあ、それは今度。
さらにフィルム室、ミラー室、ミラーの裏・・・ありとあらゆるところのカビを取る。
だいぶスッキリしてなんとか気持ち悪くない程度まで清掃した。

初めての機械式のニコンなのでネットで使い方を調べながら。
どうやらボディも使えそうだ。
1500円で救出したニコマート君はついに復活。

ミラー室がまだうっすらと白っぽい。
レンズはフィルターネジなんて無視して戻した。

前からカニ目の連動使ってみたかったんだ~
フィルムを装てんするには裏蓋のモルトを少し盛ってやらんと光が入りそうなので
実写はもう少し後かな。
唯一ラッキーだったのは電池室が綺麗だったことくらい。
唯一、カビが生えてなかったのも電池室のみ・・・
あ、まだ電池通してないから測光できるか未検証。

きっと持ち主は落としてから捨ててあったんだろうなと想像。
でもさ、カメラって何を撮影してきたんだろうかと考えると
カメラにも過去の思い出があるはずなのでロマン感じます。
家族?仕事?どんな被写体を捕らえてきたのかな。

追記。
電池(PR41 1.4V)をゴムのわっかを加工したものではさんでセット。
厚みが足りない部分は半田をぐるぐるつけて入れてみたら
露出計は動いた。
だが指示はオーバー目で2段ほどアンダーに写る指示が出るみたい。
スマホの測光アプリとF80の内蔵露出計で確認してみた誤差なんだが、
それぞれレンズも画角も(測光エリア)が違うのでなんともいえないが、
ある程度の参考にはなるか。

今回1.4Vの電池を使用したが、水銀電池が安定しているとはいえ、所詮は電池。
おそらく10%くらいは電圧の変動はあったと思うので
ここで1.5Vだろうが1.4Vだろうが正直そこまで神経質になるほどの精度が無いと思う。
当時のCdS自体にバラつきのほうが問題だと思うが、調整箇所が無い。
そんな程度の露出計なのだ。
本来なら校正するためのボリュームが設けられるはずなのだが、固定抵抗で済ませてある。
これはたぶん調整箇所を減らして製造コストを下げる目的と思われる。
なのでこの内蔵露出計はラチチュード内程度の誤差なら問題なしって考えだと思う。

2018年4月26日木曜日

新フィルム Washi D Sputnik を使ったら

この「Washi D Sputnik」はハンドメイドフィルムで、
触った時フィルムが薄いと感じた。
ハンドメイドらしく使いまわしのパトローネにラベルを貼ってある。
まあそんなもんかとContessaに装てんし、使ってみたら
すぐに異変は起きた。
シャッターチャージ兼フィルムの巻き上げレバーが非常に重い。
それでも無理やり巻いていたら壊れた。
6ショット目くらいだったかな。
やばーと思ったが、とりあえず撮ってないフィルムを取り出すことにして
裏蓋を開けたら、あらら巻取り軸の前にあるスプロケットに巻きついて絡まっている。
はさみとカッターでフィルムを切りカメラから取り出すが、
シャッターチャージできない。
レバーが嫌な感触だ。

帰宅してからあきらめて分解することに。
ついでにホットシューが死んでいるっぽいのでついでに治したかった。
(フラッシュが発光しないのだ。)
軍艦左右のマイナスねじ2本ではずれる。
レバーと巻き上げ部とのリンクが曲がっていたので治した。
良かった、折れたり飛んでなくて。
やっぱ無理に巻き上げる前にやめるべきだった。
巻き取りと連動している直前のスプロケットがシャッターチャージに繋がっているようだが、
非常にきついのでフィルムにも強度が必要。


露出計付近の様子。
接点が黒い皮膜で覆われていたので接点復活剤で磨いた。
が、やはりフラッシュは発光しないから、面倒だけどレンズ側に問題があるっぽい。

露出計の調整用と思われるボリュームがついていたので、おかしかったら調整できるかも。
軍艦固定ねじの上にある小窓(ねじでふさがれている)はこれ用だね。

で、シャッターユニット分解。緊張する。
フィルム室の4本のねじで外れる。
(軍艦部が先に外れてないと無理です。ひっかかります。)

こういう機械モノはバネが飛んだり変なリンクが戻らなくなったりするので
壊れる覚悟で開く。
 そしたら、レンズユニットから伸びるフラッシュの電線が切れていた(スパっと断面)。
おそらく誰かが分解したときに短くて困った挙句に切りっぱなしで戻したのだ。
(接続戻せよ!誰だよそんなひどい修理するヤツは)
 写真はレンズユニットを上下180度反転して置いてあります。

遮光ケースがレンズ周辺にあるので電線は多少長くても遮光ケースの外側に押し込んでおけば写りこむようなことは無いと判断。
作業しやすい長さを足して接続。
ここからが緊張だ。
各リンクを元の位置に戻せるかが最大の難関。
連動量が狂ったり連動しなくなったりしそうでこわい。
(写真ではISO感度連絡リンクと書いたが、シャッター速度と絞りを合成した値を連絡していると思われる。動かすと露出計の針が動く)

おそるおそるだったが、なんとか復旧した。
シャッターは見えないフックなので気持ち悪いが正常だったし、
シャッター速度連絡や距離計連絡はプッシュ式なのでねじさえしっかり締めれば
狂わないはず。(距離計連動なんてストロークが1mmも無い感じ)
自動露出連動がギア式の連動なのではずしてしまったポジションがいまいちわからない。
狂っているかもしれないが、自動露出は使わないのでいいかと。
(ギアの遊びも大きいし自動露出モードの数字の意味がわからないので使えない・・・)
で、なぜかフォーカスリングが軽くなった。なぜだ!
なにかがおかしかったのか、さらにおかしくなったのかだ。
前に分解したヤツがおかしくしたのかもしれないし。
まあいいや、距離計連動も正常だし、フラッシュも使えるようになった。
(全速でフラッシュが発光するが、マニュアルでは1/30でということになってる)

記録として掲載しておきますが、
Contessaの分解記録なんて誰の役に立つんだろうか。
ネットの世界は広いから世界の誰かが見つけてくれるかな。

話は戻って、Washi Dフィルムは薄くて柔らかすぎるのでContessaには無理と判断。
Vito Bに装てんした。
巻き軸の直前のスプロケットが思いのほかきついので、どうやら離れずに引っ張られてしまうようだ。
その辺、VitoBはそういう構造ではないので大丈夫だと思う。
が、SSが1/200しかないのにISO500のフィルムは厳しいが仕方ない。
絡まったフィルムは切り刻んでしまったので、約10カット分は無駄死にしたと思う。
変り種フィルムは装てんしてから1カット無駄にしてもいいから裏蓋開けたまま
正常に巻き取りができるか確認してから蓋を閉めるようにしたほうが良さそうだ。
え?フィルムカメラの常識だったのかな??www
みなさんもお気をつけ。

コンパクトフラッシュのSDカードアダプターの速度 -追記あり

今日はカメラについて。 昔からレフ機を使ってきて、一時ミラーレスも使ったことはあった。 が、EVFは便利な反面、リアル感が無いし 夜は眩しくて、ファインダーから目を離すと目がおかしくなる。 3台ほどミラーレスを持ったが今はレフ機に総入れ替えしている。 レフ機のファインダーはレンズ...