2018年4月28日土曜日

フィルムは残るか。残すか。

最近というか、デジタルが当たり前になった頃からあるサービス。
フィルムのデジタル化。
今時ならとても便利だと思う。
場所はとらないし劣化もしない。
メディアを無くさなければたくさんしまっておける。

自分の荷物で結婚する前のいろいろが詰まったダンボールを開けてみた。
そこには若かりし頃の自分や友人の写真がたくさんあった。
アルバムもネガもあった。
パラパラ見ると懐かしい。
プリントはすぐに見られる利点がある。劣化はしてしまうけど。
ネガはプリントほど簡便ではないけど見ることはできる。
劣化もするだろうけどプリントほどではないだろう。

デジタル写真はどうだろうか。
今回見つけた写真はざっと20年前のものだ。
今から20年先に今のファイルとしての写真を見ることができるのだろうか。
jpegはそれなりに成熟したフォーマットだしスタンダードなので見ることはできるだろう。
でも技術の進歩は想像がつかないので、ブルーレイディスクやDVDはドライブが存在するだろうか。
ましてやHDDの状態でしまっておいたら接続できるだろうか。
すでにIDEのHDDは危ういが、まだケースも変換も困ることは無い。
今のところFDDはまだ読める。
だが20年先はどうだろうか。
シリアルATAでさえ過去のものと化しているだろうから、
接続できないかもしれない。
USBだって存在しないかもしれないので、USBメモリやフラッシュメモリも危険だ。
まだディスクメディアのほうが20年先でも読めるドライブがある可能性はある。
可能性としかいえないが。

今家にあるSCSIのドライブはすでに利用できない。
SCSIカードを入手したとしてもドライバもアプリケーションも無い。
HDDやDVDドライブはたぶん認識するだろうがスキャナとかはTWAINでも厳しいか。
SCSIは現在でも難しくなってきている。
VHS、8mmビデオ、DVですら危機的状況だ。
なんとかすべてのデッキをしまってあるが、正常に動作するかはわからない。

デジタル物は保存メディアの見極めが難しい。
その辺、フィルムは今のところ不変でアナログ処理でもデジタル処理でもプリントや
スキャンができるので、案外20年先でもなんとか見ることはできるだろう。
20年先でもスキャナはあるだろうし、光に透かしてカメラで撮ってもいい。
アナログは劣化と引き換えに人が見やすい形状をしている。
デジタルは道具がないとまったく見えないわけだし。

ダンボールから出てきた過去写真をデジタル化することに意味はあるのだろうか と考えた。
自分が死ぬ頃には処分するだろうけど、残しておきたいものがあるとすれば
アナログで長期保管し、手軽に見るためにはデジタル保存でというのがいいのかもしれない。
ネガの無いプリントはやはりデジタル化してでも保存したほうがいいだろうな。

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