2018年3月16日金曜日

ドイツから届いた~初めてのクラシックカメラ

先日ヤフオクで難ありなクラカメを2個ゲットしたものが届きました。
ドイツからのエコノミー便で送料約2000円。到着まで10日となりました。
エコノミー便は追跡できないのでそわそわしてましたw
(荷物番号はあるので、トラブルの対処はできると思われる)
カメラ2個と送料合わせても1万円しなかったです。

左が「ツァイスイコン コンテッサ LBE」[Zeiss Ikon Contessa LBE]
右が「フォクトレンダー ビトー B」[Voigtlander VITO B]
ドイツ語はやっかいだ。
しかし大きさがぜんぜん違う。ビトーBは手のひらサイズでよさげ。
まあクラシックカメラを名乗るには「若い」部類です(このLBEは1965年、Vito Bが1954年)。
(ライカIなんかは1925年ですから)

とりあえずツァイスから検品。
オークションの説明ではセレンが死んでいるとのことだったが活きていた。
接点の接触不良かなんかだと目星はつけていたんだけど、輸送中の振動で復活したのか?
もしくは古いから精度が出ないことを含めて不動と表記していた可能性もある。
カメラに詳しい人の出品だったので、まあ思うところはある。
それ以外はフォーカスが固い!ぐぐぐっと力をこめて回す。分解清掃すればいいか。
シャッターは全速とも正常っぽい。絞りも正常。もうそれだけで十分だ。
どうせマニュアルで使うつもりだったのでセレンが死んでいてもいい覚悟だったから
絞りとシャッターが活きていれば良いと思って格安を手に入れたわけです。
このコンテッサシリーズはいくつもモデルがあるのですが、
LK > LKE > LBEと進化した感じで、LBEだけホットシューなの。
海外のカメラマニュアルデータベースに「LK」のマニュアルがあります。
http://www.butkus.org/
ありがたや。

当時はピカピカしたカメラがはやったのだろうか。
高級なようなチープのような・・・でも、泣く子も黙るZeissレンズです。
ライカは高すぎて買えません。
作りはカッチリ。ずしりとした重さ。古い人間は重い=高級という思考なのでありがたく感じるw
ファインダーは距離計連動の2重像合致式なので、正確なピントあわせが出来そう。
初めての2重像合致式のカメラなので比較できないのですが、コントラストがはっきりしたものでないとわかりにくいですね。

では、興味無いかもしれませんが各部の写真を。
記録的な意味合いで掲載しときます。
Carl Zeiss Tesser 2.8/50mm 「T」や「T*」の表示は無いけど紫に反射してるからコーティングはある。きっとこの時代より後にコーティング技術が確立して「T」とか「T*」とつけ始めたのではないかと(1970年頃かららしい)。
レンズシャッター「PRONTOR 500 LK」で1/500まであるので、自由度が高い。
フィルターは27mm。
右の赤いレバーを下げるとセルフタイマー。動きが悪く、最後シャッターが切れないw
出したり入れたりしてなんとかシャッター切った。もう使わないほうが良い。
シャッターが使えなくなったかと焦ったwww

フィルムカウンターは減算方向に動く。フィルムセット時に最大枚数に合わせる。
左の上下三角の表示窓が測光表示。針が三角の真ん中にくれば適正露出。
絞りやシャッター速度をいじると針がシフトする。三角表示は固定。

ISO(ASA)値のセット部分。シャッター速度値の横にあるロックボタンを押し込んでから回す。
するとシャッター速度表示がスライドして固定される。
この時代のカメラの多くはISO(ASA)はせいぜ200とかなのにコイツは800まである。
シャッター速度が500まであるおかげだろうけど。

おしり。面白いギミックで、左の丸いレバーを下げると右の巻き戻しレバーが起きる。
そう、フィルムの巻き戻しが底面からなんです。しかもレバーがフィルムの真下じゃない。
内部のリンクで軍艦部内部のフィルム軸(上側)が回る仕掛けなので、トップに巻き戻しレバー類がないデザイン。
フィルムの上にホットシューがきたからと思いきやLKシリーズはみんなこうなっているぽい。
不思議な美学で設計されております。
で、絞り環の底にある数字はどうやらオート露出っぽいのだけど、使い方がわからない数字。
絞りのF2.8よりもさらに回すと設定できるのだけどね。謎数字。

動作はカッチリしているので1965年ごろのカメラとは思えない信頼感を感じます。
壊れない感じがする。
まあライカとかもそうなんでしょうね。(1960年ごろのライカはM3とかM2あたり)
よほど日本の昭和なカメラのほうが錆び付いて不動となっていると思います。
現に外装はピカピカのまま。

コンテッサは1950年発売の蛇腹式が始まりらしく、「コンテッサ=貴婦人」という名前にふさわしい感じのカメラです。
ですがこのLKシリーズ1960年~はコンテッサという名前ではあるのですが鏡筒が固定された廉価モデルという位置づけで、
マニアからはコンテッサらしからぬ別のモデルと思われているようです。
このLBEは1965年なので昭和40年ということです。
コンテッサシリーズもこのLBEが最後か、終焉付近のようです。 日本は高度成長期で、この辺りから日本製カメラが世界に広がり始める頃。(日本のレンジファインダーカメラはキャノン デミ 1963など)
日本ではTTL測光の一眼レフ機が続々と登場する時代。(キャノンFLレンズシリーズ、ニコンFフォトミックなど)
日本製カメラが世界に台頭することとなり、ツァイスイコン社は苦しくなる。
この頃からフォクトレンダーと協力しあいながら日本のカメラと戦い、
数年後にフォクトレンダーを吸収合併となったそうです。

さてさて、歴史は詳しくないのでこのあたりで。
フィルムを装てんするのが楽しみだ。
フォクトレンダーの検品はまた今度。

追伸
contessa シリーズについての記事。
http://fotobox.over-blog.fr/article-zeiss-ikon-contessa-et-contessamat-110280841.html

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