再遅レビューじゃないけど、そんなもんかな。
いまさらどうこう言っても仕方ないのですが、(1990年発売)
さすがに何人もの手に渡っているであろうご老体だ。
前玉のコーティングも中心からボロボロにはがれている。
相当磨かれてきているんだろう。
で、このレンズ、USM化される前のEOSとしてEFマウントとして初期のランナップぽいので
DCモーターでAFするのでギアの音がぎゃーんとうるさい。
経年的なもので音も大きくなっているのだろうと、分解して清掃して
ちょいグリスアップしようかと。
前玉はカニ目の穴を利用して回せば簡単に外れる。(ゴムで外したけど)
すると絞りの駆動モーター(ほぼコイル)がすぐに見える。
ついでに後ろ玉の内側もクリーニング。
前玉群もバラせるっぽいが今回はカビもないしそこまでしなかった。
で、AFギアボックスが外側ぽいので、レンズ先端の銘環下にあるちいさなねじを緩めると
銘環がスライドで外れて、続けて距離指標窓のある筒、MF用フォーカス筒も外れる。
それでギアボックスにちょいとタミヤモリブデングリスを塗ってみた。
安物のクラスではないと思うのだがほぼプラスチックでできているので
接触面はどこもカスカスとしたプラのすり合わせで感触があまりよくない。
前からはここまでで組み戻し。
後ろは古いレンズにありがちなコネクターではなくはんだ付けなので
めんどうだからばらすのをやめた。
当時はまだフレキケーブルの脱着に良いコネクタがなかったのだろうか。
修理は面倒だったはず ある意味コストアップが値段に出ていると思う。
オールプラの鏡筒で中はほこりがすごかったから一通り清掃して組み戻し。
とりあえずAF,絞りとも正常動作なのでジャンク価格で購入できて満足だ。
写りは周辺が甘いだの明るさがF2は無いとかいろいろ言われてますが、
私はそんな個性的なレンズが好きなので大大大満足♪
で、指定のフードがEW-65なのだが(Wはワイド用の意味)
なぜかEF85mm F1.8 USMのET-65(Tはテレ用の意味)を付けてもケラレない不思議!
35mmは広角扱いだとしても標準用ES-65でも良さそうなのにね。
F2.8で撮影。良いと思う。
Lレンズのカリカリはつまらないと思うのは負け犬の遠吠えか(笑)
自分のスタイルだとアンダー気味、周辺光量落ち気味、周囲は程よくにじむ
のが正直好みなので良いレンズだ~
余談だが、最近のアニメ映画はわざと画面周辺にレンズ収差のようなにじみや色ずれのエフェクトをかけて表現しているものがある。
おかげで気を取られることなく自然と視線が中央へ流れるので主役が生きると思う。
端までカリカリに描写されているとやはり気になる可能性は高くなり
注意が主役から離れる可能性が高くなるというのが持論なので
周辺は程よく見えにくくした方が良いんじゃないかと。