2020年2月4日火曜日

露出計のテスト 電池の違い

単体露出計が安く出品されているとつい購入してしまいます。

今どきは単体露出計なんて捨て値ですが、動作がよさそうなものは安くても2k~3k円くらいはします。

でもたまに動作未確認や動作品が格安で出品されていることがあるので観察していると

安く手に入れられます。

今回、3個目にしてやっと現代の電池「単3」で動作するセコニックの「L-318B」を手に入れたので

今まで持っていたセレン式「L-28c2」と酸化銀電池仕様だけどCdSの「L-218」と比べてみました。

酸化銀電池仕様のL-218にはLR44を入れてあるので、酸化銀電池と実際どのくらいの誤差があるのかテストしました。

この時期の朝日は低くカーテン越しは暗いが、窓際の椅子の上で一台ずつ測定。

こんな結果。
左からスタジオデラックスL-28c2、真ん中がLR44を入れたL-218、右がデジライトL-318B。

セレンのL-28は8EVを差し、LR44を入れたL-218と単3のL-318はともに7EVと出た。

L-218のLR44は新品ではなく半年ほど使ったものなので電圧は落ちてきているとみるべきだろうが、

デジライトの値を正確とするならば酸化銀電池からLR44に変えてもあまり影響がないようだ。

まあ、もしかしたら電圧が下がってきていて酸化銀電池と同等になっていただけかも。

デジライトは単3電池動作だし、製造的にも新しいので正確と思っていいはず。

意外にセレンが高感度で1EV多く測定していること。
 
プロじゃないから1EVの誤差でもネガならなんとかなるだろうし、使える範囲におさまっていると見るべきか。

うーん、でも1EVは侮れない・・・が、そう思って使えばいいし。

今まで古い露出計どおりの撮影でもひどく外れたこともないので実用範囲内か。

どちらにしても、それぞれの個性をつかめたので参考にはなった。

ちなみに、デジライトは「F/EV」ボタンを押すと表示が変わります。
で、右側面の上下ボタンでSSを変えるとF値も変わっていく仕様。


2019年10月7日月曜日

オールドレンズ母艦としてのNEX-6

適当にNEX-6を選んだわけじゃない。
一応、調べたところ、ソニーのセンサーはモデルによりオールドレンズ使用時の周辺が
マゼンタに色がかぶるようで、
NEX-6は「色かぶりが無い」とのことで選択。
(フィルムは光線が斜めでもかまわなかったが、デジタルセンサーはセンサー自体に深さがあるのでできるだけまっすぐな光線がレンズに求められる。)

フルサイズで人気のα7も無印はかぶらないが、MkIIからはかぶるらしい。
古いが上位に当たるNEX-7がほぼ価格も同じくらいだったし欲しかった。
が、NEX-7は「かぶる」のだ。
なのでNEX-6におちついた。
35mm(フルフレームとしての)換算は1.5倍となる。
すべてNIKONのMFレンズです。

Ai NIKKOR 85mm F2
35mm換算127mm

NIKKOR-H.C Auto 50mm F2
35mm換算75mm

NIKKOR-H Auto 28mm F3.5
35mm換算42mm

ここまでがNEX-6だ。参考に次の写真は同じ28mmを付けたLumix G3(マイクロフォーサーズ)
NIKKOR-H Auto 28mm F3.5 
35mm換算56mm

このとおり、マイクロフォーサーズではAPS-Cの50mmと85mmの中間くらいになってしまう。
数字がややこしい・・・
三脚は固定し、レンズだけ交換して約1.5m先の植物を撮ったものです。
ピンは右の木の幹にあわせて撮りました。

今度はマクロレンズでAPS-Cとマイクロフォーサーズを比べてみる。


レンズはどちらもMicro NIKKOR-P Auto 55mmF3.5だ。
このレンズはフルフレームで使うとハーフマクロなのだが、
マイクロフォーサーズで焦点距離が2倍相当となるとちょうど等倍マクロとなるのは
便利ではある。
ちなみにここで紹介した写真はすべてF5.6です。
画角の比較なのでF値は関係ありませんが参考までに。

景色などの広角が欲しいときはAPS-Cが有利だし、
望遠やマクロのように大きく撮ることが求められる分野ではマイクロフォーサーズが有利と言える。
マイクロフォーサーズはフルフレーム用レンズのほんの中心しか利用していないので
もったいないと言えばもったいないし、
そのぶん光学系を拡大していることになるのでレンズからすると迷惑かもしれない。
面白いことにAPS-Cとマイクロフォーサーズでは縦横比が異なる。
35mmのフルフレームから面積が半分のAPS-C、さらに約半分のフォーサーズ。
画質はどちらも甲乙付けがたい。
G3のほうがだいぶ古いうえにセンサーも小さいと言うのに。
驚いたのはNEX-6についてきたズームレンズ。
最近のレンズだろうに(と言っても5~6年前になるのか)非常にもやっとした写りだった。
それに比べためちゃ古いが単焦点レンズは綺麗に撮れる。
デジタルには向いていない設計だろうが、まだまだ楽しめそうだ。

2019年10月4日金曜日

オールドレンズ母艦を求めて。ソニーのパワーズームを直す。

手持ちのMFレンズをいつもはマイクロフォーサーズで使用してきた。
2倍の焦点距離も慣れてきた。
だけど、やっぱ焦点距離が2倍ってのはやはりキツイ。
フルフレーム用レンズなのにもったいない。
本当はフルフレームのミラーレスがいちばん良いのだろうが、
お金を掛けたくないので安価に実現できる方法を探っていた。

ヤフオク、メルカリ、ラクマ・・・しばらく観察していて、
見つけたのはレンズ故障のNEX-6だ。
ボディだけと思えばそれなりの価格だし、「故障レンズが付いてます」ってだけで
どうやら印象が悪くなっているっぽい出品物が誰にも購入されずにいた。
こういった出品は難しいね。

届いたNEX-6はAPS-Cセンサーなので焦点距離は換算1.5倍。
2倍より広い。精神的にも安らかだw
画素数はDMC-G3とほぼ同じの1600万画素。
センサーが広がっただけともいえるが、EOS5Dの時に実感していた
センサーが広いほどノイズが少ないという安心感は絶大だ。

早速付いてきた故障レンズを見てみると、
電動沈胴部が傾いている。
リングも一部が凹んでいるのでどうやら落としたかぶつけたのだろう。
先端の変形と衝撃から沈胴用のギアが咬んでいるようだ。
この部分がスタート位置まで電動で動かないとレンズが起動できず、
ボディ側でレンズ認識エラーとなり使えない。

先端がまっすぐじゃない

右上がゆがんでいる

早速分解して沈胴用モーターをはずすと簡単に咬みこみは開放され、
無事治ってしまった。
変形したリングを無理やり伸ばして摩擦を低減させて組みなおして復活。
どうやらこのパワーズームレンズはこういった症状が出やすいらしく、
ネットにいくつか同じ回復方法が載っている。
キットレンズはプラが多用されていてゆがみやすいのでギア咬みがおこりやすいのだろう。

オールドレンズ母艦としでの使用感は次回に。

2019年8月12日月曜日

IPhone5SからHUAWEI P30 Liteに乗り換え

バッテリー交換したりして延命しながら3年ほどIPhone5Sの中古を使って来ましたが、
最近アプリの起動がやたらと遅く感じてきたし、タッチの精度が悪いのが悪いことがたまにあるので、
思い切って機種変更。
5Sはコンパクトで好きだったんですが、いまさらIPhoneSEってのもあまり価値を感じない。
IPhone7、8とかも考えましたが、中古もまだまだ高価だ。
そんなことを考え始めていた時にガジェット好きな友人と飲む機会がありまして、
「IPhoneとっくにやめた!androidは自由で面白いよ」とのことで、
即、android機に心変わり。

安いわ。新品でも1万円台からある。
さすがにエントリークラスは性能がしょぼすぎる。
ハイクラスはさすがに7万越えなのでミドルクラスにすることに。
最終候補はZenfone PRO M2かHUAWEI P30 Lite。
どちらもネットショップで32000円ほどだ。
結局、P30Liteにした。USB-Cに惹かれた。
他の性能はZenfone PRO M2に行っていたのだけど、今時MicroUSBはないでしょ。

前置きはそのくらいにして、結果、デカい。けどアプリはサクサクで快適。
顔認証や指紋認証も早くて感動。
カメラはそこそこ。上位機種はライカだけどliteはライカじゃない。
まあ普通に写ります2400万画素なのでそこそこ高精細。トリプルカメラなので
ズームもできる。

保護フィルムの文字類があったほうがかっこいいと思うのは僕だけか?
さすがに5Sの2倍くらいの大きさに感じてしまう。
IMEIもデュアルSIM対応するため2個もっている(シールの部分は潰してあります)

 SIMとSDのトレイ、付属のイジェクトピン。
 今のところデュアルSIM運用は考えてないけど、デュアルに惹かれてしまった。


厚みは5Sとほぼ一緒か。P30 Liteは純正の保護フィルム、5Sはガラスフィルム付いてます。


2019年7月19日金曜日

NIKON F4 があるなら・・・神器のひとつ TC-16A

F4は当時のフラグシップ機で最初にAFを採用したモデル。
なので当時はまだAFレンズが少なく、不変のFマウントと言うからにはMFレンズの
有効利用のためなんとAFできちゃうテレコンバーターが生まれた。
数モデルが存在し、このTC-16Aが最終かと。
このテレコン、F4とF501にしか対応していない。(たぶん、らしい)
当時、まだ電子マウントの仕様が固まっていなかったらしく、
このTC-16Aの端子を改造して移動させると現在のデジタル機でも使える模様。

テレコンなのだがなぜか倍率は1.6倍。1.4とかなら明るさも1段なのに。
このレンズが前後に動いてMFレンズをAFとしてサポートする。
AUTO-NIKKORやAI化されたMFレンズなどが使用できる。
が、28mm/F3.5はマウント側のツバが大きく使えなかった。
50mmとmicro55mmは使えた。

 モーターが入っているのか、下部が少し大きい。

F4に付けて、50mm/F2レンズを装着。

残念ながら、テレコンのレンズが動くストロークに制限があるため、
どんなMFレンズもAF可されるわけではなく、
おおまかにMFレンズもフォーカシングしてあげるとテレコンレンズがカバーしうる範囲内でAFしてくれる。
感じとしてはマスターレンズの2割ほどのフォーカスエリアをカバーしてくれている感じ。
なのでAFしながらざっくりレンズのフォーカスリングをまわすとそのうちAFしてくれる。

ほかにAFレンズ持ってないので評価できないが、
F4が初期のAF機のせいか、あまりAF精度は高くない感じ。
まともなAFレンズが1本欲しいわ。

AF-Sモードだと合照しないとシャッターが切れないので、
中央一点AFしかないコイツは目でジャスピンにしても中央一点が合照してないと
シャッターが切れなくてチャンスを逃すストレスを感じた。
AFロックボタン押せば良いのだが、これが押しにくい笑

AFなのに便利じゃない(苦笑)
はあ、玩具なのか・・・でもAFできる便利さは多少ある。

2019年6月27日木曜日

結局 MB-20をすぐに買ってしまったF4

グリップであるMB-21をCR123x2仕様にしたはいいが、
こんなデカイカメラ持ち歩かないよなーと思い、
結局すぐにコンパクトなMB-20を買ってしまった。
MB-20は単3電池4本仕様で、ドライブは遅くなるがコンパクトだ。
これなら持ち歩ける。
それでも重量級だけど、金属製の古いカメラなんてみんな重いし。
特別辛いことはないだろう。
EOS kissとかと比べちゃうと2倍くらいデカく見えるけどね。
フィルムカメラってレンズとフィルムさえ同じものを使えばボディの差って
「使い勝手」だけで画質にはボディは直接影響しないのがフィルムカメラの
当たり前だけど、デジカメではありえないことだ。

まだフィルムは通してない。
けど、MFレンズとの相性は良いようだ。
ちゃんとフォーカスアシスト(フォーカスエイド?)
が作動するので、合焦していると緑の〇が点灯する。
はずしている時も左右の矢印が出るのでフォーカスリングをどっちにまわせばよいのか
わかりやすい。
EOSとかはもともと実絞り測光でどんなレンズを付けてもAE撮影できたが、
さすがにフォーカスアシストは使えない。
使うにはCPU付きマウントアダプタとかでレンズの焦点距離(合ってないなくても可)を伝える必要がある。
そこはこのF4は良い。ニコンレンズに限るけど開放測光でシャッターで自動絞込みが動作。
絞り優先AE撮影が出来る。

2019年6月19日水曜日

NIKON F4 電池室腐食のやつがきた

ヘクトール135mm。出しました。
購入価格の1.8倍ほどで売れたので調子に乗ってNikonF4Sのジャンクを。
F4って人気無いのね。もうデザインが昔からの「Nikon F」って感じじゃなくて
もう今風のプラボディになったからかな。(シャーシはダイキャスト)
でもフラグシップ機の最初のAFモデル。
しかも・・・こいつに使えないFレンズは無い!ってくらい対応してる。
F3専用レンズも使える。
使えるって意味はちゃんと測光ができてAE撮影が可能な点。
今まで、Fマウントは不変と言われていたものの、なかなか相性があった。
AUTO系レンズは測光ができないとか、装着すら無理とか、Ai化してあっても
測光ができないボディは多い。
もちろんフル機能で使えるわけではないが、F4こそすべてのレンズが使えるといっても過言ではない(ハズ 笑)。
デジタル機ならDfが良いよね。
だって安いからAUTOレンズがいくつもあるんだもん。

 すでに少しそうじしてしまったので腐食は目立たないように見える。



 
だがしかし内部は酷い有様。
金属はボロボロ、電線は切れ、接点もなくなっていた。

届いたブツは電池室はかなり青い結晶が内部までびっしり。
緑青よりも濃い青に見える。
まあいい、ボディは電池室がその状態で通電して確認していないとのこと。
ボディの電極に電源をワニ口クリップで直接繋いでテストしたら問題なく動作した。
問題は電池ボックス。
コイツはMB-21という単3電池6本の9V 仕様で、シャッター速度が速くなる。
まあ機能を復活させたいのでとりあえず分解、清掃。
内部の基板までひどい腐食。
腐食による断線や端子の欠損がいたるところに。
なんとかすべての線を繋ぎ、端子を適当な金属で補い復活させたが、
電極の接触不良がひどく(接点復活剤は使ったが)発熱して溶けた。

もうそうなったらあきらめて、眺めて眺めてひらめいたのは、
CR123を2本ぶち込んでみようと。
グリップ側は単3電池の容積しか無いので下部の縦位置グリップ側に仕込んだ。
塩ビパイプを割いて作った電池ケースにバッテリーのコードをつけて、
グリップ側には単4>単3変換アダプタをリード線つけて接点に利用。
腐ってた縦位置シャッターボタンも殺し、基板類もすべて撤去。
そして・・・
みごと完成した!ぱんぱかぱーん。
自作のCR123x2電池ボックス。
写真の電池はニッケル水素充電池で3V~3.6Vの電圧が出るので、
カメラによっては電圧オーバーになりかねないので注意。
下部の縦位置グリップは内部のレールを削って平らにしただけの加工。

電池を納めた下部の接続部。

グリップと接続してこんな感じに。

でけた!動いた!
グリップのゴムは分解するためにはがしてあります。

うーん。AFカメラなのに液晶が表には一切無い。
ダイアルとスイッチだらけ!かっこいいではないか。
で、液晶表示はフォトミックファインダー内部についてます。
 初めてのフラグシップ機。でかくて重い。
けど、ミドルやエントリー機のような余計な機能がいっさい付いてないのが最高。
プロ用って感じがする。

コンパクトフラッシュのSDカードアダプターの速度 -追記あり

今日はカメラについて。 昔からレフ機を使ってきて、一時ミラーレスも使ったことはあった。 が、EVFは便利な反面、リアル感が無いし 夜は眩しくて、ファインダーから目を離すと目がおかしくなる。 3台ほどミラーレスを持ったが今はレフ機に総入れ替えしている。 レフ機のファインダーはレンズ...